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礼拝メッセージ

一人を心からあわれむ
ルカ10:25-37

メル・ギブソン監督の映画「ハクソーリッジ」のデスモンド・ドスは、衛生兵として米軍に入隊して以来、「汝殺すなかれ」の戒めに従って銃を持たない主義を貫いたことで、臆病者として軍隊内部で散々いじめを受けます。が、その後沖縄に送られ、いきなり起こった激烈な地上戦では、75名の負傷兵を救出するという大活躍をします。 たったひとりで 、祈りだけを武器に。彼のその姿はまさに「良きサマリア人」でした。が、彼らに共通するのは、ともにあわれみの心に突き動かされたということです。 我々人間は、神によって神のかたちとして造られ、全被造物の支配を委ねられています。が、この「神の国」「神の支配」が実現するためには、我々が、自分の中に頂いた神のかたちから発するあわれみの心を、最大限に発揮する必要があります。つまり「隣人」に対して「彼らと同じことをする」こと、その一つ一つが神の国を構成するシナプス細胞なのですね。ところで、あなたにとっての「隣人」とは誰でしょう。また「同じことをする」とは? まるで戦場のような今の世の中ですが、そのことを通して、共に神の国を実現させていこうじゃありませんか。