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礼拝メッセージ

祈りをあきらめない
ルカ18:1-8

やもめの女性は、不正の裁判官に、今不当な扱いを受けているから正しいさばきをしてほしいとしつこく迫ります。イエスはこれを指して、これがクリスチャンの祈りに対して本来あるべき態度だと言います。なぜならこのしつこさは、「裁判官の力」に対する信頼から出たものだからです。この方なら何とかしてくれる、この方には解決する力があるという信頼です。この裁判は、やもめにとって、自分では動かせない山だったのです。 イエスはマルコ11:22で、まず「神を信じなさい。そのうえで山に命じなさい。すると山は動く」と言われました。ところが私たちは、祈るとき、どうも目の前の問題ばかりに目を取られ、神を見ていないということがあるのではないでしょうか。山を見る前にまず山を動かすことのできる方を見る。つまり神の力と、神が良きお方であると信じることが、なにより大切なのです。 イエスは底点に立たれました。つまりどん底で、全ての失望と落胆を味わいつくされました。そしてその真っ暗闇の中から、十字架を通して光を見られたこの方が、「失望せず祈り続けよ。祈りには力があるから」と言われるのです。試練は変わるチャンスです。そして祈る者に変えられた時に、私たちは、この時代に在って未来に光を見、また山が動くのを見るのです。