この10年、日本は3・11やコロナ危機といった様々な困難に遭遇しています。思うに任せない挫折感を味わっておられる方も多いことでしょう。しかし、聖書は「地は変わり、山々が海に沈むほど揺らぐ…神は夜明け前にこれを助けられる」(詩篇46篇)と、どのような状況にあっても、全てを支配しておられる神が共におられることを教えています。 イスラエルの歴史において、バビロン捕囚はまさに信仰の根幹を失うという危機でした。一方で国が変わる契機ともなりました。最も大きな変化は礼拝の形でした。神殿でいけにえを献げることができなくなり、各地にできた会堂でレビ記が朗読されるようになりました。そしてイエスがその十字架と復活によって、まことの礼拝の形を完成されたのです。「まことの礼拝者たちが、御霊と真理によって父を礼拝する時が来ます。今がその時です。」(ヨハネ4:23) バビロン捕囚のさなかにエレミヤは「将来と希望」を語りました。全てのクリスチャンは、「元どおり」の状態への回復ではなく、神が共におられるという繁栄(シャローム)の実現を主に信頼し、自分の力を抜いてまず神の御前にしずまる者でありたいです。「静まれ。そして、知れ。『わたしこそ神…』」(詩篇46:10)
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