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礼拝メッセージ

カインとアベル
創世記4:1-17

カインは、神に不公平な取り扱いをされたことに怒り、アベルを殺しました。それは、自分が主人公だと勘違いしたからでした。主人公の座を奪ったアベルが許せなかったのです。こいつさえいなければ自分が返り咲けると。神が真の主人公だということを忘れたゆえの怒り、それは、アダムとエバと本質的に同じ間違いでした。「あなたはどこにいるのか。あなたはわたしが主人公であることを知っているか」神のこの問いかけに、僕らは「はいここにおります。知っています」とまっすぐ答えたいものです。 ところがそのカインに、神は徹底的に寄り添われました。語り続け、誰かに殺されることを恐れたカインに対しても、しるしをつけることで彼を守られました。それは、この男はわたしの庇護のもとにあるという愛のしるしだったのです。あくまで愛。ぶれない神のお姿がここにあります。 イエスの血はアベルの血よりも優れた血だという言葉があります(ヘブル12:22-)。アベルは復讐を求める血、正しいさばきを叫び求める血です。が、イエスの血は罪びとの赦しを叫び求める血なのです。「父よ、彼らお赦し下さい。彼らは自分が何をしているのかが分かっていないのです」と叫んだこの叫びです。僕らはこのイエスの後について行く者です。決してカインの後にも、アベルの後にもついて行きません。とりなす者、赦し、共に歩もうとする者、ぜひその生き方を僕たちも選んでゆきたいと思います。