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礼拝メッセージ

エマオの弟子たちの見た復活の光
ルカ24:13-33

エマオの弟子たちは、世事に疎い一人の旅人に出会い、ここ数日のエルサレムであった出来事を説明したところ、この旅人は「鈍いのはあなたたちだ」と切り返します。「人のせいにするのでなく、自分の心に目を向けろ。落ち込みの原因は、あなたがたの信仰の薄さにある」と。僕らは、問題の原因を分析し、そこから解決を求めようとします。が、大切なのは、問題を共有してくれるイエスの目線を知ること。その時僕らは、孤独からも不安からも解放されるのです。 初代教会の使徒たちは「イエスがよみがえったと信じるなら、あなたは救われる」(ローマ10:9)と語る復活の証人でした。ところが今の時代、復活が腹に入っていないクリスチャンが多いのも事実です。そして彼らは世の厳しさを乗り越えるだけの感動を持っていないのです。エマオの弟子たちが、復活のイエスに出会った時、きびすを返して危険の待つエルサレムに走ったそのパワフルな方向転換を、僕らも復活のイエスと出会うことを通して、日々体験する必要があるのです。 復活とは、何もなかったところに何かを生じ去る神の力です(ローマ4章)。それを信じる僕らは、ウクライナとロシアの戦争を見て、たとえ一見無力に見える中でも平和を求めます。なぜなら、神にはそれがおできになるということを僕らは知っているからです。復活はおまけじゃないし、ゴールのない競走はありません。世界は確かに終末に向かっているし、僕らはキリストに似た者に変えられつつある。この復活信仰に生きる者でありたいと思います。