宗教心の篤い人は神に近づき天国に使づこうと、上へ上へと上って行きます。が、イエス・キリストは下って来られ、僕らに救いの道を示してくださいました。それが十字架です。
「死は一巻の終わり」というのが普通の考えです。でも、愛する人を失ったことで、その人がどんな思いで生き何を託して死んでいったのかを知り、そこに新しい「生」を発見して本当の自分の人生がスタートするということがあります。イエス・キリストの死が弟子たちにもたらした変化は、正にそれでした。
自分が愛されているという実感のない人、愛された経験のない人、自分を好きになれない人は人を愛することができません。「無い袖は振れん」という言葉通り、僕らは愛され、愛を頂いて初めて、人を愛することができる様になるのです。
人生は山あり、谷あり、谷底あり。でも僕らの人生には、歴史の支配者である神の圧倒的な勝利が鳴り響いている。それは僕らが、全能の神、イエス・キリストに愛されているからです。その愛の象徴が十字架なのです。