三位一体の神の関係は、互いを褒め合う関係です。三つの位格は永遠の昔から、自分のためではなく他者のために生きて来ました。他者のために生きることこそ最高の幸せ。神はその最高の幸せをすでに持っておられたのです。僕らが造られたのは、神が持っておられるその幸せを分かち合うためで、決して僕らが神を崇めることで神が幸せを得るためではありませんでした。
神においても、他者を幸福にする時にはじめて幸せを得ることができる・・・。この事から、僕らがこの世で幸せを得るには、他者のために尽くす時に初めてそれが可能となると分かります。イエスは「自分を見つけるために自分を捨てよ」と言われましたが、実際自分を捧げるなら、その時僕らは初めてすべての存在のリズムに触れるのです。
僕らはこの宇宙ではよそ者で、何かから切り離されており、その何かを達成するために頑張ります。何かが欠けているが、それが何か今はわからない・・・。イエスの「彼らがわたしと共にいて、私の栄光を見るように」の祈りは、そんな僕らを物事の中心、愛の中心に招き入れる祈りです。物事の核心にようこそ。これがあなたの未来の姿であり、大祭司の祈りのエッセンスなのです。