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礼拝メッセージ

イエスとペテロの食事
ヨハネ21:1-19

復活のイエスがガリラヤ湖で漁をする弟子たちに出会ったときのメンバーは7人。彼らは性格的にも、モノの考え方も、ばらばらの7人でした。疑り深いトマスと、何でもすぐに信じてしまうナタナエル。考えて分析しそれでも動かないヨハネと、とにかく走り出してから考えるペテロ。でもそんなバラバラな彼らをも、一つの船に乗せて一つの働きに送り出す方がイエスなのです。僕らの教会にも、主はそんな一致を与え、超自然の共同体にしようとしておられます。

ペテロは11人の中で、一番熱い弟子でした。が、一番自分のことをわかっていない弟子でもありました。弟子たちは全員イエスを裏切りました。が、ペテロの失敗は一番深刻で、悲惨でした。あれだけ大見えを切った末に犯した裏切り、3回の否認。ペテロの壊れ方は目を覆うほどでした。そんなペテロにイエスは言います。「あなたの失敗を丸ごとわたしの恵みの中に置きなさい。そこのことであなたは偉大なリーダー、誰よりも優れた羊飼いになれるから」と。

イエスはペテロに「あなたは両手を伸ばして、神の栄光を表しなさい」とも言いました。それは、一つは十字架を表し、もう一つは、無防備な状態に自分をおいて隣人を愛せよということでした。まさにイエスがされたように。ペテロにはその準備はできていました。ルカ5章でイエスの大漁を経験したときペテロは「私から離れて下さい」と叫びましたが、今回153匹の魚を見て、彼は服を着たまま水に飛び込んでイエスのところまで泳いだからです。僕らも自分の壊れた部分を示された時、「私から離れて下さい」ではなく、ペテロのようにがむしゃらにイエスに近づき、真の癒しを頂く者になりたいと思います。