福音は良い助言ではなく良い知らせ・・・マタイは、イエスにつながる系図を「事実」として伝えています。そこから始まるクリスマス物語、そして黙示録におけるキリストの再臨。それらを「昔々あるところに」の神話でなく、事実として信じるなら、聖書に書かれていることすべてが意味があるということになる。逆にそれが事実でないならすべてがナンセンスです。最初の一歩がすべてを決める・・・だから「福音はニュース」なのです。
キリストはこの世の価値観を根底からひっくり返す・・・マタイはこの系図に、モーセ時代なら載るはずのなかった異邦人の女、姦淫する者、近親相姦、売春を生業とする者など、アウトサイダーたちの名を連ねています。ここでは、姦淫の末に殺人を犯した王も遊女も関係なく、また金持ちも貧乏人も、道徳的な人も不道徳な人も、イエスを信じこの良い知らせを受け取るなら、皆等しく神の前にいる。これぞイエスの提供する驚くべき世界なのです。
キリストは究極の休息・・・イエスを信じるなら、僕らは自分を証明しなくてよくなります。遊女も王様も同じなのだから、それは当然です。さらに、この無情の世界の壁は裂け、僕らのキャプテンがまもなく登場する。その時世界の戦争は消え失せ、神の栄光がこの世界を覆う。系図で始まるこの物語はすべて真実であって、2023年の待降節で僕らが待ち望むのは、再び来られるキリスト、再臨の主。ここに僕らの確かな安息があるのです。