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礼拝メッセージ

子羊の物語
出エジプト12:1-13

過ぎ越しの祭りは、ユダヤ教徒にとって、私たちの神はこういう神ですということを表す一番大切なお祭りでした。それと同様に聖餐式は、キリスト教徒にとって、私たちの神を表す中心的な儀式です。それは「無力な者の血まみれの死」を表す儀式なのです。

あの日イサクは、民族を代表する罪の贖いの献げものになりかけました。が、モリヤの山で、神はご自分の羊を備えて下さいました。出エジプトのあの夜、鴨居と門柱に塗られた子羊の血は、やはり身代わりの血でした。ヘブル人の長男が死なずに済んだのは、代わりに子羊が死んだからです。

そして新約のイエスが登場します。あの過ぎ越しの祭りの夜、たねなしパンと葡萄酒は食卓に並んでいたけれど、子羊はありませんでした。なぜなら、神の子羊が食卓に着いていたからです。主は葡萄酒を注ぎながら、これまでの影の儀式は終わり、本体である私が今日犠牲の献げものとなりますと語りました。

イエスは死ななければならなかったのです。それが神のご計画だったからです。そしてイエスが世の罪を取り除く神の子羊となられたことで、世界の歴史のすべてが、聖書のすべてが、クライマックスを迎えました。私たちはこのクライマックスのイエスに付き従う者たちなのです。