アクラとプリスキラは大きな2つの働きをしました。一つはコリントに来たばかりの、おそらくは鬱に陥っていただろうパウロ(Ⅰコリント2:3)を、慰め励まし、復活させたこと。もう一つはアレキサンドリア出身の、賜物にあふれた青年伝道者アロンの律法的な神学を、愛をもって修正し、見事パウロと並び称せられる大伝道者に育てたことです。
しかしいったんアクラ・プリスキラ夫妻との交流で立ち直ったパウロでしたが、再び恐れに囚われます。鬱はしつこいのです。その時語られた主のことばが「語り続けよ、沈黙するな」でした。さらに「私の民は多いし、わたしがあなたと共いるから。だからだれもあなたに危害を加えることはない」と。そこには主の約束が1つと、その理由が2つありました。
理由の1つ目「わたしの民は多い」は、今すでに救われているクリスチャンが多いという意味だけでなく、これから救われる民はますます多くなるということ。2つ目の「わたしがあなたと共にいる」は、天においても地においても、全ての権威を与えられているこの復活の神である私があなたと共にいるのだから安心せよと、主は言われるのです。
エゴー・エイミー・メタ・スー、I am with you. 「わたしはある。存在の基なるわたしが、あなたとともにいる」というこの神の約束は、パウロに語られただけではなく、貴方にも語られている言葉です。この約束をしっかり握って、今を楽しみ、今なすべきこと、今しかできないことを、喜んで為していこうではありませんか。