あの大いなる都を愛せよとの神の御心
ヨナ4:1-11

紀元410年のローマ帝国滅亡は、当時のクリスチャンにとって耐えがたい出来事でした。ローマはすでにキリスト教国でしたから、「神は自分らを見捨てた」とパニックになりました。が、それは、永遠の都(当時ローマ帝国は自らを「永遠の都」と呼んでいた)と神の国を混同したため。人の造ったものに永遠は無く、壊れることも、焼かれることもないのは、神の都だけなのです。

紀元165年に、ローマ帝国はペストのパンデミックを起こし、人口の1/4を失います。善人が悪人と一緒に死んで行くのを見て、帝国中が自暴自棄になりました。が、キリスト者だけは、キリスト教徒も異教徒も共に助け、感染した時には平安の内に死んで行きました。なぜそれができたのか。

異教徒たちは善良でしたが、福音を知らず、善行と救いを結び付けていました。だから正しく生きた者が悲惨な死を遂げることが理解できませんでした。しかし、主イエスは、人類の歴史上唯一の、罪なき生を生き、罪なき死を死なれたお方で、このイエスを信じることのみが救いの道という「福音」を、キリスト者たちは知っていたのです。天国への確信を持つ彼らにとって、死は死刑執行人ではなく、良い花壇に植え替える庭師に過ぎなかったのです。

ヨナ書の主人公は神で、都市には神のかたちに造られた人間があふれています。それゆえ神は都市を愛し、ヨナに「今の快適さから抜け出て、大都市に行け。都市を愛せよ」と命じられました。神の国に属しながら、この世に遣わされたという、二重の市民権をもつ者たちがクリスチャン。「主よ、私をお遣わしください」と、主の愛する都市に、私たちも出て行きましょう。