メッセンジャーズ
ルカ10:1-21

サタンが天から稲妻のように落ちるのを見たと言うイエスは、世界の基が据えられる前から存在する、創造主なる神の第二位格。福音は、この方が人となって来られたというニュースであり、まさに神の国が近づいた大事件でした。イエスは、この福音宣教の動機は、「あなたの名が天に記されていること」であるべきであり、それ以外の喜びを動機とするなら、それは天から落下した天使長ルシファーと同じで、行きつくところは高慢の罪だと言います。

モーセは神に、「彼らを赦してください。それができないなら、代わりに私の名をいのちの書から消してください」と言いましたが、神は両方の名を消されませんでした(出エジプト32章)。それは真のモーセが来るからです。イエスは、全人類に代わってご自分の名が消された時、「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」と叫ばれました。

ここまでして、今自分の名が天に記されていることを知った時、僕らは、自分の力や、成功や、「自分は誰か」の自己像構築のために生きるのではなく、ただ自分の名が天に記されていることに喜ぶ人間となることができます。そこには天来の静けさがあり、その喜びの炎に溶かされる時、僕らはあらゆる誘惑や失望を乗り越えることが出来るようになるのです。