神の王国④back to the future
ルカ12:32-46

元来ペテロは弱すぎ、パウロは強すぎた。が、彼らは世界を変えた。これが王国の力だ。素材は関係ないのである。信仰を、壁のリフォームぐらいに考えている人がいるが、実際その人はブルドーザーで壁をぶち壊し、そこに塔のついた城を建てる。それが王にふさわしい家だからだ。イエスはあなたに全く新しいアイデンティティーをもたらされるのだ。

王国の実践は貧しい人への寛大さ。もしあなたが、学識あり、教養ある人なら、お金や所有物に対する考えを変えない限り、あなたの人生は変革されない。だから従来の基準を超えて献金せよとイエスは言う。

また初期のキリスト者は、自分が感染して死ぬかもしれないのに、町にとどまって病の人に仕えた。それは喜びが現実だったから。また彼らは迫害に直面した時、報復せずに赦した。それは彼らに、裁きの神に対する信仰があったから。自分はさばかなくていい。正義を求めても、復讐しなくていいと思えたのだ。

アブラハムの受けた神の約束の成就として、神は十字架にかかられた。イエスが切り刻まれたのは、私たちが切り刻まれないため。またこれは完全に無代価だ。それは、その事を知ることによって、あなたも無償で与える人になるため。そしてあなた自身の寛大な人生、奉仕と喜びと赦しの人生がここから始まるのだ。

「あなたは死んだと思ったよ。僕自身も死んだと思った。でも、悪いこと悲しいことは全部嘘になるのだね」これは「ロードオブザリング」の最後の方で、サムがガンダルフに語る言葉だが、これをイエスに語ると、「その通りだ」との答えが聞こえて来そうだ。新しい天の御国においては、すべての悲しみが喜びに移し替えられるのである。