新たな人種
エペソ2:11-18

全ての人は神に仕えるために造られました。が、僕らは仕える事をしなかったため、常に深い不安が心の中には漂っているのです。それを埋めるために人間がしたことは、神に向かうのではなく、自分のアイデンティティーを固めて自分は大丈夫とし、他人を排斥することでした。

アイデンティティーづくりは、人との比較から始まります。そしてその比較が敵意を生むのです。イエスキリストの十字架は、この敵意を滅ぼしました。福音は、本来僕らがアイデンティティーづくりに使う比較装置、序列決定装置を破壊するのです。

あなたは何を土台に生きていますか。実際オリジンや役割を土台とし、その上にアイデンティティーを載せている人がほとんどです。が、そうではなく、まず神の子というアイデンティティーの基盤がドンとあり、その上でどの民族、どの職業に遣わされているかを考えるべきです。そこに本物の「自己肯定感」があるのです。

もしキリストに人生を捧げるなら、あなたはキリストに受け入れられています。それだけでなく、宇宙の君が、キリストに於いてあなたを完全で義なる者と見る。この確証は力強い土台です。この土台が、以前は絶対的だと思っていた全てのものを相対化し、あなたを解放するのです。

イエスは、こんなに劣った僕らを兄弟と見ることを恥とされませんでした。「神がきよめたものを、あなたがきよくないと言ってはならない」とあります。それでも愛せず、自分はだめだと思うことがあるかもしれませんが、その時、このみ言葉は、「神のきよめたあなたを、あなたがきよくないと言ってはならない」と再び語り掛けて来ます。友よ、キリストに在って愛し合いましょう。