詩篇2:7「あなたはわたしの子」は神の宣言です。古代社会においては、息子は父のすべてを引き継ぎます。皇帝の子は皇帝、地方行政官の息子は、放っておいても地方行政官になるわけです。父の地位、父の身分、父の富、父の財産はすべて息子に受け継がれます。ですから、イエスの、「あなたは神の子になれる」の言葉が発せられたからには、人が何と言おうが、自分の将来の処遇も地位も決まっている。その約束であり、公言です。
ですからこの言葉には「人があなたのことをどう思おうが、気にする必要はない。人の承認を得ることは不要、評判も気にしなくていい」という意味が込められています。これをあなたの内に持つなら、あなたは人の期待に引っ張られることもなければ、人の批判に打ちのめされることもない。でも現実、あなたは心配しています。それはあなたがそれを必要としているからです。
イエスは言います。「拒絶されたのは私だ。だからあなたはわたしの兄弟となるために食卓に着きなさい。私は十字架上であなたのために、『わが神、わが神』と叫んだ。決して『わが父』とは呼ばなかった。私が、自分の子としての身分を失うことで、あなたが息子となることが出来たのだ。」と。あなたがこのイエスのすばらしさとイエスの犠牲を理解するなら、「イエスの為してくださったことによって、私を受け入れて下さい」と言うことを神が喜ばれるのが分かるでしょう。
でもあなたにはまだイエスの威厳と柔和さがない。それには、イエスがしてくださったことによって、あなたが時間をかけてプロセスされる必要があります。神に語って頂き、神の子の経験をするのです。イエスに働いた聖霊は今日、あなたにも働かれます。ですからもっと聖書を開き、福音書を読んでください。そして「あなたのすばらしさと、あなたの犠牲を教えてください。もっと私に語り掛けて下さい」と祈りましょう。そうすれば主は応えて下さいます。