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礼拝メッセージ

王の面子と王妃のプライド
(坂野慧吉師)
エステル1:1-22

エステル記は不思議な書物で、神とか、祈りとか、信仰とかの言葉はそこには出てこない。が、読み終わった時に、ああ神はすごいと思える書物。だから正典として聖書に含まれているのだ。 クセルクセス王と王妃ワシュティーの対立は、ペルシアが大帝国を築いた今から2500年前に起こった。ワシュティーは夫人たちのための宴会中に王に呼び出された。が、その命令を無視した。妻の美しさを客に見せようとした王の面子は、それで丸つぶれになったわけだ。 クセルクセスには、もともと女性の美に対する欲望があり、また傲慢さがあった。男性が女性を好きだという時、自分は表面だけを見て言っていないか自問してみる必要があるだろう。また女性も、相手が本当に中身を見て好きだと言ってくれているかどうかを見極めなければならない。 自分は人を愛したことは有るか、本当に謙遜か、神の言葉を本当に信じているのかと問い直したい。その悔い改めがなければ、いい学校、いい収入だけにこだわって一生が終わってしまうかもしれない。そうではなく、神と一対一になり、神に喜ばれる神の子となって歩みたい。