恵みを受ける人
ルカ1:26-38

僕らは人生の中で、色々な選択をします。でも、自分の人生を振り返ると、その根幹部分が、努力の結果や熟慮の末に選択したことによって決まるのではなく、「出会い」によって決まってきたことを発見します。つまり神のご計画、摂理が、人生の大枠、いや全てを決めると言って過言ではありません。 マリアは、突然現れた天使ガブリエルから、「おめでとう、恵まれた方」と言われ、「あなたは神の子を産みます」と一方的に言い渡されます。実際それは試練の始まりでした。が、それを「恵み」と受け取り、「お言葉通りになりますように」と答えた従順さに、僕らは信仰者のあるべき生きざまを見ます。 転勤、解雇等々、降ってわいた出来事に僕らは抵抗します。また人生の選択に震えおののきます。でも神は僕らを愛しておられ、その恵みは無限大。だから信頼して恵みを待ち、感謝してその恵みを受ければいいのです。戸惑いの人生か、それとも神の用意された料理をおいしいと堪能できる人生か、その分かれ道がここにあります。 アドベントは、ラテン語のアドベンタス(到来)から来た言葉で、大事件の到来をハラハラドキドキ待つこと。そこからアドベンチャーという言葉が出てきました。たとえ恵みの全体像が見えなくても、そこに主と共に踏み出すグレート・アドベンチャーがあるのです。その思いをもって、「お言葉通りにこの身になりますように」とお応えしたいものです。